ある夏の嵐の日、二人の関係が始まった。
夏生は嵐の日に助けてくれたお隣さんの冬夜に、お礼として料理をふるまった。すると感激した冬夜からこれからも作ってくれないかと頼まれる。ちょうど勤め先を辞めてお金に困っていた夏生は食費が浮くことに魅力を感
じて請け負うが、二人の関係はただのお料理契約だけではなく――。
「なっちゃんも飲む?」
差し出されたお酒のグラスを受け取るのが、二人の秘めごとを始める合図だった。
すれ違うお隣さん同士の夏の終りから冬にかけての物語。
★Rシーンには※を付けます。
★エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:00:00
100840文字
会話率:38%
「なっちゃんも飲む?」
それが彼からのお誘いの合図だった。
私、蒼井夏生はとある夏の日、お隣さんである北見冬夜の家にお邪魔することになった。一緒にごはんを食べて、お酒を飲んで、なぜかそのまま夜を共にして――。
ふたりの関係は一晩限りのはずが
、夏生の料理を気に入った彼に頼まれてごはんを作りにお隣へ通うことに。お酒を飲むたびにただ身体を重ね続けるふたり。
秋が過ぎ、冬が過ぎ、もうすぐ春が来て新しい生活がやってくる。私はこんな身体だけの不毛な関係に終わりを告げようと決意する。
※「春の短編祭2024」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 19:48:35
19964文字
会話率:42%