1937年12月13日に起きた南京大虐殺。山沢昭吾二等兵がそこで見たのは、軍紀弛緩し暴虐の限りを尽くす兵士たちの姿だった。
良心の痛みに耐えきれず部隊から逃げ出した山沢は、日系中国人の美しい娼婦 孫花明と出逢う。
孤独な心を寄せ合い、
山沢と花明はお互い惹かれていく。
だが、山沢の幼なじみで狂気に陥った黒馬二等兵が、花明に強烈な支配欲を燃やしてしまい……。
日本軍史上最悪の事件を背景に描く、二人の兵士の性と暴力の物語。
※本作は南京事件に基づくフィクション小説です。
※時代背景を考慮し、中国・中国人に対する差別発言や蔑称が登場します。何卒ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-13 00:48:22
100819文字
会話率:26%