「ねえイアン。両想いなのに全然手を出さない男の人って、どんな気持ちなのかしら?」
「……は?」
「いつも優しくしてくれるし、キスやハグはしてくれるのに、二人きりになってもそれ以上のことはしてくれないの。それって、どう思われているのかしら?」
イアンの胸元、その素肌に頬を擦り寄せるローゼの台詞に、イアンはパキリと凍りついたように動きを止めた。
これは、結婚式を翌月に控えた仲良し夫婦が、いつも通りの甘い快楽に溺れた直後、妻が夫に持ちかけた相談をきっかけに、夫が嫉妬でおかしくなるお話。
※タイトルが男性受け気味ですが、全くそんなことはありません。
※単品でお楽しみいただけますが、「愛しの婚約者の人気ぶりを黙認していたら、憐れんだ王子様に優しくされた件」と同じ世界観かつ約2週間後の話です。
※いきなり本番のため背後注意。R18です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 22:14:39
11128文字
会話率:44%