「ねえイアン。両想いなのに全然手を出さない男の人って、どんな気持ちなのかしら?」
「……は?」
「いつも優しくしてくれるし、キスやハグはしてくれるのに、二人きりになってもそれ以上のことはしてくれないの。それって、どう思われているのかしら?」
イアンの胸元、その素肌に頬を擦り寄せるローゼの台詞に、イアンはパキリと凍りついたように動きを止めた。
これは、いつも通りの甘い大人の時間を過ごした直後、伯爵令嬢(妻)が持ちかけた相談をきっかけに、旦那様(婿養子)が嫉妬とショックで動揺しまくるお話。
※単品でお楽しみいただけますが、「愛しの婚約者の人気ぶりを黙認していたら、憐れんだ王子様に優しくされた件」と同じ世界観かつ約2週間後の話です。
※最初のお話は「恋に恋する伯爵令嬢が、幼馴染との婚約解消で大人になった件」です。
※いきなり本番のため背後注意。R18です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 22:14:39
11434文字
会話率:43%