日乃本の街中を漫(そぞ)ろ歩きしていると、小汚いおっさんが容姿端麗な美少女を散歩紐で縛(いまし)めていたり、有閑マダムが首輪を嵌(は)めた眉目秀麗な美男子を従えていたりする場面に出くわす事がある。或いは娼館を覘(のぞ)けば、目の覚めるよう
に妖艶な美女たちが出迎えてくれる。尤(もっと)も、彼ら彼女らには、通常の人間にはない獣耳やエルフ耳、羽や尻尾などが付いていた。
これは遺伝子操作技術の発展により造られた『有機人形(オーガニックドール)』の製造技術が確立していたからだ。
しがない『有機人形(オーガニックドール)』の制作者(モデラー)である俺こと六道肇(りくどうはじめ)は、裏ルートで入手した夭折美少女の『卵子』をベースに『違法(イリーガル)性奴人形(セクサドール)』を造る事にした。因みに違法(イリーガル)なのは、意図的に未加工の『卵子』を使用した事や、『人外部位』を付けなかった事などである。
こうして生まれた御前栞(みさきしおり)をお嬢様として育て、成人年齢となる16歳の夜に抱く事を計画したのだ。栞はお嬢様の気品と羞恥心を併せ持った美少女に育っている。予定した性能を示せば俺の『嫁』として迎えるが、能力不足であれば『殺処分』する事となる。
果たして栞の運命や如何(いか)に!?
今回もハッピーエンドを指向しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-03 00:00:00
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会話率:32%