国立大学の総務課で働く堀田美悠の前に一枚の紙が舞い降りる。数式で埋まったその紙の持ち主を追い、立入禁止の屋上へとたどり着いた彼女はそこで数学の天才教授・久保圭馬に出会う。
久保は「伯爵」とあだ名されるほど気難しいため、人目を避けて式を解
いていたのであった。
美悠が立ち会うという条件付きで屋上の使用を許された久保は、次第に彼女の誠実な態度に惹かれ始める。
だが実は、久保は幼少期より人の顔が数字に見えてしまう現象に悩まされているのだった。
・満足にコミュニケーションが取れない男の遅咲きの初恋話
(面倒くさい高慢おじさん×仕事を頑張る女の子折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 21:14:14
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会話率:20%