――甘えさせて。
――甘えさせて。
――お願い。僕を、満たして。
ある日の深夜、華(はな)のもとにやって来た唯斗(ゆいと)は、ひどく取り乱していた。尋常ではない彼の様子に不安を覚えつつも、何も聞かずに寄り添う華。やがて唯斗は、自らが遭遇し
た、穢れた過去がもたらした哀しくおぞましい出来事について語り始めるが……。
愛を渇望する美しい少年と、そんな彼に生きる力を与える女性の、とある一夜の物語。
※直接的な表現は避けていますが、子供が虐げられる描写があるため、「残酷な描写あり」にチェックを入れています。苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 00:00:00
18603文字
会話率:34%