巫女姫は2歳の頃から自分を守り続けている守護騎士に恋をする…それが神力を失う許されざる恋と知らないままに。恋を自覚した時から始まる終わりの秒読みの中、傷付いた騎士に少女は告げる。
15年間守り続けた、理不尽に囚われ続ける巫女姫への庇護欲
は徐々に愛しさへと変わっていく…だがそれは叶ってはならない欲望だった。しかし近くで守護する男は姫の神力が失われていくのを感じ取っていた。何故。問い続ける日々の中、密かな期待が芽生えるのを押し殺す。
「貴方が好きなのです…ですから……ですから私はもう巫女姫ではありません」
終わりから始まる小さな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-26 22:00:00
26399文字
会話率:43%