前に進めば虚無、立ち止まれば空虚。どちらか二つに一つ選んだ末に導きだした答えは苦しみからの解放。葉桜の季節、九条あかねはこの人生から逃れようと大阪駅のホームで足を踏み外そうと企てるも1人の女性がーー園崎志保が食い止める。
その出会いは不幸
にも自身のピリオドを阻害。だが、それ以上に志保の身勝手さに巻き込まれ、共同生活もとい衣食住の提供を条件にあかねはバーのアルバイトとしての生活を余儀なくされてしまう。
外見が美人とはいえ、一言喋れば関西弁ですらすら喋る彼女との新たな生活に頭を悩ますも日々過ごす内に心に変化が訪れ、志保に対する感情から特別な何かが芽生え始めていく。
邂逅、親愛、過去、変化、悲劇、幸福、絶望、決断、恋慕。
この出会いは奇跡か、あるいは偶然か。あかねと志保、2人の未来は何処へ向かうのか。
※投身自殺を図った少女が関西在住の女性に紆曲左折の末に拾われ、毎日過ごしていく中で新たな幸せを得る……そんなお話です。
※男性絡みなし。一部男性登場、官能は控えめ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 21:12:45
11650文字
会話率:54%