「わたしたち、書き換えられてしまいましたね」
父の再婚相手の連れ子、つまり義妹になる女の子の名前を初めて聞かされたときは、春生まれなんだろうな、くらいにしか思わなかった。
義妹の舞桜は可憐な名前に似合わず、気が強くて、無愛想で、けれどちょ
っぴり寂しがり屋で。
兄妹として少しずつ仲を深めていくぼくたちだったけれど、そんな日常も唐突に終わりを告げる。
『兄妹で種付けセックスをするのは当たり前』。
書き換えられていく常識の中、関係の変化を恐れていたはずのぼくらは兄妹セックスの気持ちよさに蝕まれていって……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 19:00:00
23044文字
会話率:17%
■僕、雪屋 廻は、カメラマンを目指していた。高校の同級生、夜野つぼみに軽い気持ちで写真のモデルをお願いしたはいいものの、僕はレンズの向こうに立つ夜野に惹かれてしまう。けれどそれは、夜野の方も同じだったみたいで……。
────今日は、初めて
のことばかりです。
愛されたい君と、君を撮りたい僕。
僕らには譲れない夢があって、だからこそ僕らは特別な関係を結ぶことにした。
清楚な優等生が悪い子だってことを、僕だけが知っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-07 20:00:00
27042文字
会話率:33%