十九歳の誕生日を迎え少し経って、フローレンスは自分が子をなす事のできない体だと知らされた。それは貴族の娘として致命的な欠陥だった。
父親ほど歳の離れた男の後妻に入るしかないのかと人生を諦めかけていた時。
突然フローレンスの婚約者として名前が
上がったのは、幼い頃から兄のように慕ってきた、父親の従者のスタンレイだった。
「私とあなたが結婚するそうよ」
「はい。そのように伺っております」
主従関係にあるふたりが、婚約が決まってから少しずつ気持ちを近付けていくお話。
(小説家になろうに投稿していたものにR18のお話を一話追加したものです。14話が追加分です)
pixivノベル大賞~2020Spring~恋愛部門を受賞しました。pixivノベルに掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-14 11:51:18
72736文字
会話率:39%