栗村編、久遠衣兎、柊凪、綴琴葉、名雪白露の5人はこの日、ハロウィンパーティを計画していた――10月31日の、いつもとは少し違う特別な同好会の活動。
メルヘン同好会、それが同好会の名前だった。
編を会長に、二年生の衣兎、凪。一年生の琴葉
、白露の面々は、それぞれにお菓子や仮装を準備し、待ち望んだパーティの日を迎える。
本当なら、ただパーティをするだけだった――けれど、メルヘンオデオンは、こじんまりした部室の中で、淫靡に開かれることになる。
思い出を紡ぐ同好会日誌に、後にも先にも唯一記されることのなかった特別な日――。
「あ、えっ、あっ、こ、琴葉っ、白露っ!?」
「あー……ふっ、二人も、混ざる?」
5人の記憶には、しかし鮮明に刻み込まれる濃密な一日になったのだった。
キスから始まるハロウィンの日の、少女たちのパーティ。
※前半のお話です。
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今生で至上の魔女グリム、その弟子の麗しの魔女ヴィルト、全能の怪鳥グライフ、猫の亜人族ドロテア、旅路の箱入り姫雪白の5名は、10を数える月の終わりを各々に過ごしていた――いつもと同じ日々の羅列。
3姉妹の末の雪白姫は、継母と姉たちの策略に乗せられて一人旅に出る決意をする。
本当なら、齢16の箱入り姫がたった一人で旅に出たとて、直ぐに獣や野盗に襲われてお終いのはずだった。雪白を嫌う継母たちはそれが狙いだった。
「お城に帰るまでは、この雪白。あなただけの姫になりますわ」
「いいんだね、シロ。それで」
数奇な出会いが、孤独な姫の運命を変えることになる。
キスから始まる姫の出会いの、メルヘンオデオン。
※後半のお話です。
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タグの「魔法」は4話以降に、タグの「女子高生×部活」は1話~3話になります。「魔法」に関しては、えっちがメインのお話なので細かい設定等は出てきません。予めご了承いただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 22:00:00
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会話率:44%