『25歳、貯金残り30万で飛び込んだチョコ屋が、まさかの“着衣煽り”で男を落とす店。天然イケメン役員が毎回指名してきて、「もう一回言って」って耳赤くしてます』
「舐めて溢れる」「熱いうちに入れて」――それはチョコレートの商品名。「着たまま
、勃たせろ」を合言葉に、肌見せ&お触り皆無で、男に財布を開かせる。「煽ってナンボ」の、バーレスク風エロ接客。それが、高級ショコラトリー『インキュバス』の哲学だった。
服飾業界で夢に敗れ、職も住まいも崖っぷち。友利が咄嗟に掴んだのは、時給1500円と、全く似合わない「デスメタルを聴きすぎた悪役令嬢」風の制服。クセ強な同僚たちに囲まれ、意味不明なチョコ販売業に戸惑いながらも、生活のために食らいつく。
常連客のIT会社役員の緒方さんは気さくで穏やか。不器用だけど包容力があって、エロ煽り文句を真顔で聞き返してくる天然っぷりも可愛い。ただ、普通じゃない仕事で知り合った以上、とても恋に発展すると思えない――いや、したらまずい。
スイーツ界・叛逆のビジネスモデルにジル・サンダーの靴で駆け込んだ、友利の仕事と、人生と、恋はどうなるかっていうお話。
*作中でのRはヒーロー×ヒロインしかないです。しかも後半のみ。*R表現(行為)を多く含むエピソードには☆付き。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 22:30:00
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会話率:30%