桃木明日歌と百々瀬結は、小学校の頃からの親友だった。高校まで同じ学校で、二人の共通の友人からは仲が良すぎると言われるほどの腐れ縁。
けれど、彼らの縁は唐突に終わりを告げる。
夢を追って遠くの大学へ進学した結。
何となくしてみたいこと
のために何となく進路を決めた明日歌。
二人を遠ざけたのは、距離だけではなかった。
親友を――片想いの相手を、今まで当たり前のように近くに感じていたなくてはならない存在を失った明日歌は、それでも日々を歌おうと努力した。だが、サークルも、授業も、趣味だったギターにさえも、取り組む意味を見出せずに、大学一年の夏休みが来る頃には、肺を煙で満たし、肝臓をアルコールに染めていた。
その日々の中で、生きる希望を失った明日歌は、大学生活の4年間が終わると同時に人生に幕を降ろすつもりで、その年の12月を生きていた。
そんな明日歌には、昔から見続けている夢があった。
結とのファーストキスの夢だった。結の事を忘れたいのに、忘れさせてくれないその夢に、けれど、明日歌はどこかで縋っていたのかもしれない。
首吊り、薬、手首、飛び降り。
どんな方法が良いかを、考えている時だった。
2年ぶりに、結から連絡が来たのは。
※※※
・この作品はフィクションです
・えっち描写はちょっと濃い目、本番はややあっさりです。
・挿入には色々と準備がつきものですが、二人の想いが潤滑油になってくれたという事なのでしょう。
・なろうでBLを投稿するのは初めてなので多めに見て頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 21:00:00
23470文字
会話率:38%
見た目と身長でよく男に間違えられる姫宮明良。アラサーとなり、もう結婚はおろか恋愛も夢のまた夢と諦めていた矢先、女の子みたいに可愛い年下同期からのまさかの告白!?
女の子扱いされた明良は、甘いキスとお酒の相乗効果か、つい「私を抱けるか」なんて
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-06 01:31:24
36603文字
会話率:56%