クリスティーナには婚約者がいる。公爵家の次男で、二十代にして叙勲されたような武芸に長けた硬派で格好良い婚約者だ。うだつの上がらない男爵家の三女であるクリスティーナにはもったいない。婚約のきっかけとなった、幼少期に彼に負わされたという(覚えて
ない)額の傷(1mmくらい)も綺麗に治ったし、さっぱりきっぱり彼と別れて今度は身の丈に合った婚約者を探します! ――そう意気込んでみたのに、やっぱり彼のことが気になって仕方ないんです。 ※両片思いを拗らせた二人がじたばたするお話。ヒロインがなかなかあほの子で格好良いヒーロー不在です。※十話程度の軽い読み物です。矛盾点等には目を瞑って寛大な心でお読み頂けるととても嬉しい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-19 17:10:15
48506文字
会話率:70%