私は躰が動かない。
同性愛が迫害され、誰もが動かない私を忘れる世界で、元恋人であった世話係の彼だけは、毎日聞こえているかもわからない私に話しかけてくれる。
私は一晩だけ、一生願ってもたどり着くことのできなかった願いをかなえる。
君と交尾す
ること。
特殊な癖をもつ君が誰にもいえなかった、君の躰の中。
私はその肉の一部となり含まれながら、また、自分も肉を含み。
これはただの一晩の金縛りだったのでしょうか。
それとも長い一生の出来事だったのでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 20:58:36
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