俺は至って平凡な魔族だ。魔力もそこそこ、強いか弱いかで言えば多分弱い。好戦的な性格じゃないし、何か特出したものも持ち合わせていない。凡庸な身の程を弁えて、目立たないようひっそりと生きてきた。
だというのに。
「な、なあ……俺、どうなってし
まうんだ? 見逃してくれるんだろう……?」
「殺しはしねえ。お前は俺と来るんだ」
──
家へと押し入り脅して顔面を踏みつけながら拾うタイプの勇者様と家事炊事をする家庭的タイプの平凡魔族
勇者×平凡魔族
オラオラ系受け溺愛ツン攻め×当たり屋(勇者)に遭遇してしまった平凡
軽度の描写ですが序盤に受けが攻めに顔面踏みつけられたり脚の骨折られたりしています。
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-25 17:39:02
14584文字
会話率:45%