ざわつく入社式の会場で、青池桜は思い出した。大好きだった婚約者に「好みじゃないから」とあっさりフラれた前世の屈辱の記憶を。そしてその元婚約者の生まれ変わりが、今隣に立っている須藤蒼一であることを。前世の屈辱をどう晴らそうか画策していた桜は、
勢いに任せて蒼一と付き合うことに。前世とは逆に、とことん惚れさせた上でこっちからフッてやろうと思ったのだ。だからこの「愛してる」は嘘で、嘘のはずで、嘘だったはずで……いや無理この人のことめっちゃ好きだわ。
そんな感じの、付き合ってるのに両片想いしている二人――主にヒロインがじたばたするお話です。それなりにシリアス。たぶん。(→コメディの皮を被ったハイパーシリアスかもしれない)
※復縁企画参加作品です。期間内完結目指してがんばります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-27 18:43:16
32073文字
会話率:51%