貴族のギルベルト・フォン・アルテンベルグは、貴族として王族に仕えるという道しかない自分の人生を悲観していた。庭師フルークと密会し、庶民の暮らしにあこがれを抱くようになっていたギルベルトものとに、王子の側近とは名ばかりの不名誉な役職に付くよう
義父から命じられてしまう。初めての反抗を助けてくれたのは他ならぬフルークだったが、兵士相手になすすべもなく殺され……ることはなかった。フルークの正体とギルベルトの未来。二人の人生が交差する。
2020年3月17日~23日19時更新。完結済み。
2016年の作品です。B-PRINCE文庫新人大賞2次選考落選、2016年春庭にて同人誌販売。
在庫処分のため、供養します。
未熟な作品ですが、少しでも楽しんでいただけたらと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-23 19:00:00
73101文字
会話率:42%
弟は七歳の時に南米で誘拐され、十六歳の時にはアメリカで銃乱射事件に巻き込まれるという不幸な男だった。
そのため、両親の愛情を一身に得ているように僕は思っていた。
それでも女性恐怖症という不幸な境遇だから仕方がないと自分を納得させていたが、弟
は好きになった女と結婚するという。
僕は弟の幸せを壊してやろうと、二人が住むマンションに向かった。
「嘘がバレると別れが待っている」の章の兄が主人公です。
アルファポリスさんにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-03 22:39:34
22537文字
会話率:40%