お昼時の学食。大学一年生の羽澄(はずみ)は、同級生に絡まれていたサークルの先輩の一葵(かずき)を助ける。お礼にと街へ連れ出された羽澄。
真っ直ぐな性格そのままに、自らを語る一葵とは対照的に、羽澄は自分の事をほとんど話せない。
学食であなた
をを助けることが出来たのも、あなたの弱点に気がついていたのも、それはいつもあなたを見ていたから…
サークルで提案した旅のコンペに羽澄のプランが採用される。桜舞い散る羽澄の故郷で共に過ごすうち、二人はお互いの息苦しい家庭環境、生い立ちの共通点を知る事に、
ほんの思い付き、何気ない言葉、
大学を卒業した一葵はオーストラリアへ、一葵は一人の女性を伴って帰国する。幸せの絶頂の一葵。
しかし、女性は恋人に何も告げぬまま姿を消してしまう。
打ちひしがれる一葵を慰め、行方を探す手伝いを申し出る羽澄。
彼女はなぜ姿を消したのか、
複雑な胸の内を隠し続ける羽澄は、
当サイトで完結しております『沈丁花の咲く家』https://ncode.syosetu.com/n5706ga/と、
連載中の『風を感じるために生まれた』https://ncode.syosetu.com/n8937gi/と同じ登場人物が出てきますが、独立したストーリーとして、単独で読めるように書いていきます。
上記二作品の登場人物、西崎 羽澄と俊葵(としき)の父、一葵の学生時代からの話です。昭和の終わり、平成の始め辺りから始まります。登場するツールや表現が古いのはそのせいです。
BLの世界観を含んだ作品となります。やや、性暴力を匂わす表現が出て来ますが、性的表現は少な目です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-27 19:00:00
95231文字
会話率:47%
バージンは勢いで乗り切れる。二回目は「もう処女じゃない」という期待値に騙される。だから、本当に肉体関係を続けていけるか、分水嶺となるのが三回目。最初の正念場を迎えた幼馴染カップルが、なんとか先へ進もうと頑張る話。(完結済)
最終更新:2019-03-14 22:32:01
22046文字
会話率:55%