2021/1/29、KADOKAWA eロマンスロイヤルから書籍が発売されました。宜しくお願い致します。
「小鈴ぅ、お前、逃げようなんざ滅多なことは考えんなよ?」
村の若者がお山の領分を犯したその贖いに、辺りを治める恐ろしき山犬の妖に
供物として捧げられた不幸な娘・小鈴。
彼女の前に現れた見るからに獰猛な山犬は、けれど獣の姿だけでなく人の姿も取ってみせた。
食われる覚悟はしていた。諦めていた。けれど"食う"は"食う"でも、それはもっと淫らな意味でーーーー
娘は昼も夜も問わず、激しく深く貪られることになる。そこにある、執着の正体を掴み切れないまま。
「お前は俺の番だ。互いの首に鎖をかけて、それを一生涯切ってはやらねぇ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-29 00:09:29
166811文字
会話率:35%