「そんなに褒美が欲しいなら抱いてやろう」
「は? ダレが?」
「私が」
「ダレを?!」「お前を」
入江誠は赤羽のヤクザの組長。
昨今の不景気にくわえ、官憲の取締強化で青息吐息な日々ながら、調査事務所をフロント企業として、なんとかシノギをつ
けていた。
そんなある日、シックなスーツの長身男性が事務所に現れる。
その男は隻脚で、なんと刑事だった。
刑事の名は天馬祐一。天馬が入江に言う。
「お前の『秘密』を知っている」――
お前は「バニラ・サンダー」だ、と。
そして入江に「ヤクザをたため」と忠告するが。
Vanilla Thunder:
1 黒人などの他人種のステレオタイプを真似る白人
2 (黒人のような)巨根
ダンディ天馬とブルース入江。アラフォーおっさんたちのラブとかいろいろ。
登場人物その他は,すべてフィクションです。
作品中の警察制度その他は、実際とは異なります。
「僕と澁澤のこと」「大叔ノワール」と同じ世界線上の話です(が、単体で読めます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 17:00:00
101211文字
会話率:26%