山深い集落。長の次男であるセスは生まれつき口がきけないため人々からは白痴を疑われている。
成人したセスは、ようやく参加させてもらった狩猟の場で崖にたたずみ涙を流す見知らぬ男を見つけるが、集落の人々はその男を「五年に一度の祭りのために山の神
から遣わされた使者」であると信じこみ捕らえてしまう。一年のあいだ村で大切に扱われた後で、祭りの最後に神の元へ返されることとなっているのだという「神の使い」の世話役を任されたセスは懸命に自身の役割を果たそうとするのだが……。
※「雨を待つ国(https://novel18.syosetu.com/n8389eg/)」のシリーズ作品です。ストーリーは独立していますが、前作の2人も登場します(溺愛甘々)。自サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-14 07:00:29
125847文字
会話率:33%