「ねぇ、別れたいんだけど…」
「え、ええっ…?」
「でねっ!私…好きな人出来たの!」
「へっ…?ちょ…待っ…うっ…」
「セックスもスゴく良くって…」
「セッ………!セックっ…?ソレって…まさか…?」
「そうなの!私、その人に初めてのエッチ捧
げちゃったの…ゴメンねっ!えへっ!」
「………」
…このやり取りは、わたくしナンパ犬太郎が付き合っていた彼女に振られた瞬間の記録である。
私はこの失恋を皮切りに次々と女性に振られ続ける事になるのだが、そのたびに新しい自分と出会い…そのたびに女性に畏敬の念を抱き…そのたびにレベルアップのファンファーレが鳴り響く事になる。
数々の失恋を経験したナンパ犬太郎がその先に見た、この世の男女関係における摂理とは…?
ちょいと長めですが、三つの失恋ヒストリーを軸にそんなテーマで書かせて頂きました。
是非、ご自身の恋愛事情と重ね合わせながらご覧ください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-23 00:00:00
14764文字
会話率:38%
「あぁ…スゴいっ…!長ぁいっ…お、奥に…メッチャ当たってるぅ…!」
…私の名は、ナンパ犬太郎。
エロ小説家兼、舐め犬兼…“便利なオトコ”である…。
「あっ!あぁっ!もっと突いてぇ…もっと乱暴に…メチャクチャにしてぇっ…!」
便利なオト
コとはどういう事かというと、言葉通り来る者拒まずセックスのお誘いに応じ…
女性から“卒業”を言い渡されれば後腐れなく去る者は追わず…
決して恋人ではなく…かといって時には恋人代わりであったりもする…
「ああぁ…このメス●タめって言ってお尻ブってください…!もっと強くぅ…」
まぁ、早い話がフリーランスの間男の事である。(おっと、無料です!)
わたくしナンパ犬太郎の便利なオトコ歴は案外長く、そろそろ20年超のちょっとしたベテランになりつつあった。
「この辺にキスマーク付けてぇ…あっ!そう、ソコ…彼にバレないトコに…」
そんな私はある真夜中の午前二時過ぎ、こんな風に鳴り響く数々の喘ぎ声に悩まされていた…。
この喘ぎ声の正体とはなんと、私の脳内に鳴り響く声だった…。
私は長らくの便利なオトコの勤続疲労からか、季節の変わり目の真夜中の午前二時くらいになると、過去に交わった女性たちの喘ぎ声が脳内にリフレインされるという症状に悩まされていた…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-30 02:00:00
10706文字
会話率:38%