黄泉國(冥界)より脱するべく必死に走る武士と、それを誘う巫女姿の真希奈。
からくも鬼女達の手から逃れ、現世に生還した武士だったが、真希奈は武士を逃がした咎を主の伊邪那美から受け、目付役の弟・杏樹と共にに現世に追い堕とされてしまう。
真希奈
が黄泉國へ戻るためには、千の魂を獲らねばならない。転生し、現世の磯に打ち上げられた真希奈は、海辺の村の名主親子に救われ、龍神の姫様と崇められる日々を送る。
しかし追い堕とされた時に別れた杏樹は、京の都ですでに魂を獲るべく暗躍していた。
黄泉國の代理人・都志子に促され、京へ上る真希奈。そこで出会ったのは、かつてその魂を救った武士・十朗だった。思わぬ再開を果たした真希奈は、十朗が心酔する志士・坂本龍馬の意志に触れ、十朗とその兄・慎蔵と共に龍馬を助けるべく働き始める。
一方、杏樹は始めは尊皇攘夷派と、次には新撰組と行動を共にし、着々と魂を集めてゆく。真希奈も龍馬の助けになるべく魂を獲り、十朗とは次第に惹かれ合う。
しかし仕置きにしくじった真希奈が斬られ、慎蔵らに助けられたものの敢え無く絶命。
十朗は狂おしく嘆くが、不死の巫女である真希奈は、無事に蘇生を果たす。それを目の当たりにして、驚喜する十朗。やがて二人はわりない仲になるが、一方で幕吏の手が龍馬へと伸びていた。二人は寺田屋で襲撃された龍馬を救出し、共に西郷隆盛の庇護を受け、薩摩藩邸に匿われる。
難を逃れた龍馬は、薩長同盟を締結させるべく奔走。真希奈も陰に日向に十朗と共に働き続けるが、大政奉還の偉業を成し遂げた直後、龍馬は呆気なく暗殺されてしまう。
失意の十朗は真希奈に励まされ、官軍と共に江戸へ侵攻。同じく江戸に居を移した真希奈は、雨の上野山の戦場で十朗と再会。しかし求婚する十朗に、「この世成らざる者は、人とは結ばれてはいけないのです」と、悲しい別れを告げる。
そして月日は流れ、西南の役で最後の戦いに赴く西郷を、真希奈は万感の思いで見送る。
しばらくして真希奈は、かつて自分を迎え入れてくれた、海辺の村へと戻る。変わらぬ村人達からの畏敬の念に感謝しつつ、世話になった名主の臨終を見届け、再び魂を獲るために杏樹と共に東京へ行く。
いつの日か黄泉國へ帰れるまで、真希奈の現世での試練は続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 13:25:30
106865文字
会話率:45%
この世には男性、女性、両性の三つの性別が存在する。このうち両性とはつまり、フタナリの事である。両性は全体的な数は少ないが、差別対象ではなく神聖的な扱いを受けていた。
雁満美月もまたフタナリであり、雁満神社の巫である。巫となる家系には代々特
別な力があった。それは膣や子宮に放出された精液を性液で無効化するというものである。これを行う巫を特に『精浄の巫』と呼び、神社庁がこれを管理していた。
そんな雁満美月には親友がいた。同じクラスの小岩井さとり(♀)である。美月とさとりは友愛を確かめ合うために、毎日のように身体を重ねていた。美月が巫であることを理解しつつも、さとりの胸の内には複雑な気持ちが募るのだった。
ある日から美月は巫の鍛錬として、いろいろな男子や両性の子と性交を行うこととなる。その中でさとりにその鍛錬中の光景を見られてしまい、さとりは勘違いから美月に絶交を言い渡して駆けて行ってしまう。その途中、さとり♀が『愛故に愛は膣の中に』をモットーとする『深愛膣出会』を名乗る秘密組織ではないが非公開組織の会員たちに拉致され襲われてしまう。
美月は拉致されたさとり♀を助ける為に、膣出会の本部に向かうが 、そこで会の主たる人物がさとりに手を掛けているところに出くわし、性交が繰り広げられる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-10 01:53:29
195209文字
会話率:41%
女性だけが住まう大都市「伊邪那美市」に一人、立ち入ることを許可された青年、藤原友也はその街で男性とのふれあいなどまったくと言ってない、様々な女性たちと出会う。 学生も、教師も、警官も医者も店員も会社員も!全て女性のスーパーハーレム。
最終更新:2012-02-26 21:00:08
6458文字
会話率:41%