産業革命…、世界大戦…。激動の時代を潜り抜けてきた人類は、増えすぎた人口に危機感を抱いていた。
世界は水面下で一枚岩と化し、『NWO(New World Order)』という組織が設立された。NWOは、アメリカのジョージア州に『カイドストー
ン』なる石碑を建て、『現代の十戒』を示した。
その一文はこう始まる…。
【大自然と永遠に共存し、人類は『5億人以下』を維持する】
そして、世界中で大規模な人口削減が実施される。
無差別的に人々が『削減』されていく中、日本国は独自の政策を提案、施行した。それは、『手水(ちょうず)政策』―――。
内容は公開されていないが、明確なのは、この政策の被行者に選ばれた者は『死ぬ』という事だ。それだけならば、他国が行っている削減と大差はない。しかし、手水政策には『その先』があった…。
生い立ちに少し難がある天涯孤独の『今泉拓也』は、ある日突然、手水政策の被行者に選ばれる。現世に何の未練もない拓也は、あっさりと政策の施行(安楽死)を受け入れたが、死後は別世界に飛ばされる事を告げられる。
口減らしの為に命を奪われた彼を待ち受けていたのは、それまでの常識や価値観が一切通用しない世界だった。
突拍子もないハチャメチャな世界で、暴走族を潰したり、刺青を入れたり、ドラッグをキメたり――…。
同じ様に政策を受けた者同士や、現世にはいなかった『アヤカシ』と共に、好き勝手できるこの舞台を作った『日本』の目的とは…??折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 21:38:52
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