“何故”とよく尋ねられるが、こう答えるしかない。ごく普通に出会って、ごく普通に恋をしただけだ、と。
周囲からは不思議がられ、なかなか信じてもらえない事が圧倒的に多いけれど、仕方ない。そのひとは、ものすごく長身で、全身に鱗を持ち、立派な尻尾と
トカゲの頭を持つ――有鱗族の生まれだったから。
それでも、嘘じゃないんです。本当に貴方が好きなんです。
紳士なトカゲ人(リザードマン系人外)と、そんな彼に“素敵かっこいい大好き”とベタベタにときめいてる人間娘の、とある冬の日の話。
(さっくりとした中編。爬虫類系ガン推しなので、苦手な方は要注意)
(自サイトでも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-23 00:00:00
93282文字
会話率:33%
かつて“宇宙人”と呼ばれていた存在は、今では珍しく無い隣人となった。
町中を様々な異星人が行き交うこのご時世、巴恵の傍らにもその存在が並んでいる。
――黒い毛皮を被った、謎のふわもちスライム星人が。
異星人による活躍と事件は絶えず、様々な
議論が連日勃発しているが、極めて温厚で優しい彼には無縁な話だろう。
例え種族名がこちらの言葉で“満たされぬ顎”という物騒な意味を持っていたとしても、だ。
魅惑のふわもちスライム星人と、人間の主人公が送る、ほのぼの恋愛話――と見せかけた、主人公が味わう未知との遭遇と衝撃。
◆◇◆
作者初めてのスライム・触手モノです。
さらっと読めるように仕上げていますが、なにせヒーローはスライムだし人化なんぞしないし触手もジャンジャン使うし、かなり特殊な仕様になっています。
これまで以上に、苦手な方は要注意。
(自サイトにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 00:00:00
43124文字
会話率:28%