かつて魔法世界では何人もの勇者が現れた。
神から授けられた奇跡である宝剣『エクスオルキス』を携えて、多くの魔物を滅した勇者。
魔族や魔物によって暗黒に堕とされた世界に光を灯して人類の生存を繋げた"夜明けの勇者"など。
そんな多くの英雄や勇
者が誕生しては消えていき、長い年月が経ったルターニャ領で一つの依頼があった。
「夜明けの勇者より強い男について調べて欲しい?」
依頼人はルターニャ領騎士団の団長を務めており、今の宝剣『エクスオルキス』を持つカラハルトだった。
彼が言うには同じくエクスオルキスを持って活躍した、夜明けの勇者アオザキ・カイトより強い男がいるそうだ。しかも彼と同じ時代で。
名を『捻くれているだけの凄腕剣士』
勇者すら上回る実力を持っておきながら、歴史の影に埋もれた剣士。
彼はどうしてそうなったのか。
どんな生き方をしたのか。
カラハルトから調査依頼を受けた、ルターニャ領歴史調査員のインヴェスはその人生を調べていく。
これは勇気ある者から受け継がれ、勇気ある者は光を受け継いだ一人の男の物語だ。
※公式企画「Blue Moon Cocktail」参加作品です。
※「Blue Moon Cocktail」で作品の設定を使っていい証である「BMC_使ってもい〜〜」は付けていませんが同じ作者として次の作品と世界観を共有しています。
・次元を渡る灰色の戦乙女
N3366JN
ただしこの作品を読まなければ話が分からないという風には作っておりませんので、この作品を必ず読む必要はありません。でも、できれば読んで欲しい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 11:38:42
7029文字
会話率:22%