元不良執着α×元不良プライド高いΩ
『オメガは弱い』
そんな言葉を覆す為に、天音理月は自分を鍛え上げた。オメガの性は絶対だ、変わる事は決してない。ならば自身が強くなり、番など作らずとも生きていける事を自身で証明してみせる、そう理月は強く決
心する。
それを証明するように、理月はオメガでありながら不良の吹き溜まりと言われる「行徳学園」のトップになる。そして理月にはライバル視している男がいた。バイクチーム「ケルベロス」のリーダーであるアルファの宝来将星だ。
昔からの決まりで、行徳学園とケルベロスは決して交わる事はなかったが、それでも理月は将星を意識していた。
そんなある日、将星が相談事があると言って突然自分の前に現れ、将星を目の前にした理月の体に異変が起きる。今までなった事のない、ヒートが理月を襲ったのだ。理性を失いオメガの本能だけが理月を支配していき、将星に体を求める。
オメガは強くなれる、そう信じて鍛え上げてきた理月だったが、オメガのヒートを目の当たりにし、今まで培ってきたものは結局は何の役にも立たないのだと絶望する。
三年後、理月と将星は偶然にも再会を果たすが、将星の隣には、既に美しい恋人がいた。
*十四話での叔父の設定を、愛人の子→同じ母親の子
に修正。昔、遠縁にスウェーデン人と結婚した人物がいた事で、突然その血が叔父と理月に遺伝してしまった、という設定にしました。
※運命と書いて『さだめ』と読みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 14:21:49
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会話率:42%