ある日の朝、オート三輪が上から降りてきました。 埼松昭義さんです。 史帆さんは道に出て手を振りましたが昭義さんは軽く頭を下げただけで去っていったんです。 きっと急いでらしたんだなとその時は思いました。
それから数日後、再び埼松昭義さんの
オート三輪と今度は里で出会いました。 こちらは身軽なバイクですしそっけなくされても彼独り乗ってられるなら追いかけることもできます。
そう思って見ているとオート三輪は入谷村とは逆方向に急に向きを変え走り去っていきます。 バイクで追いかけようにもその先は以前道に迷い帰れなくなり泣きたくなったあの道です。 偶然通りかかった人に聞くとその道は大きな町へ続く近道があるにはあるが枝道が何本も別れており素人には見分けがつかなく隣町に行くのは無理だと言われました。
恋した女ほど怖いものはないと言います。 史帆さん、通りがかりの人が親切に教えてくれたにもかかわらすある日のことスーパーカブを駆って埼松さんが消えた道を辿ったんです。
恋した女ほど怖いものはないと言います。 史帆さん、通りがかりの人が親切に教えてくれたにもかかわらすある日のことスーパーカブを駆って埼松さんが消えた道を辿ったんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-15 05:00:00
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