隣県へ行く高速バスに乗っていたはずなのに、目覚めたら広いベッドの上。記憶をたどると、県境の長いトンネルに入った所までは覚えているけど、そこからの記憶は無い。
そんな状況に陥ったナナミの前に現れたのは、少し年上の男性。年上なのに可愛い系の彼は
弟キャラ好きなナナミの嗜好のど真ん中だけれど、異世界とか怪しげな事を言い出すし、服装もやけにゴージャスで、一言で言えば変な人。
その男性・ルーカスの言う事を初めは信じないナナミだが、自分の指先が透明になってきているという、わかりやすい異変を指摘されて、ルーカスに助けを求める。
ルーカスはナナミを元の世界には帰してあげられないが、体が消えていくのは止めてあげられると言う。その方法は、ルーカスと身も心も結ばれる事で、こちらの世界との結び付きを強くするというもの。
事情を抱える異世界男子と、理解の早い微オタ女子の出会いという感じのライトなお話です。
【注意】高速バス事故の描写を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-30 20:00:00
32771文字
会話率:40%