「兄妹だから好きになった、としか言いようがないよね。小さいころは危なっかしくて目が離せなくて。オレが守らなきゃって。そしたらオレにしか見せないカオとかあるじゃん。いつのまにか別の意味で目が離せなくなってた。わりとオレに選択の余地はなかった」
――私の弟の友人の事情を話してよかろうか。彼の恋は神話の時代まで遡らないと許されない。
*
彼と彼女と取り巻くひとたちの普通ではない事情と言い分。長編というより語り手の変わる短編集のような雰囲気です。「*」が増えるほどR回、ひとまずキーワードをご確認ください。フィクションでファンタジー、さすがに禁断愛を積極的に応援するつもりはありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 06:00:00
336534文字
会話率:32%
家庭の事情で中学進学と同時に引っ越してきた「僕」は、名簿順で席を並べることになった逢沢と、男二人でぼんやりとしていた。僕らは絶望して、とにかく静かな時間を求めていたのだ。中学、高校と共にすごすうちに、逢沢の「秘密」を知った僕は……。
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基本的に、自作品『兄と妹としては』のBL部分の抽出・転載となります。(中学生・高校生編は、昨年パイロット投稿したものそのままなので、多少文面が異なります。最終話は、改稿して『兄と妹』の方の後日談を少し付け加えています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 18:00:00
31466文字
会話率:27%