駅前のファッションビルにある靴屋でアルバイトをしているユリは、同じビル内の別フロアにあるスニーカー屋さんで社員をしている壱哉と付き合っていた。
壱哉へ着いて通う喫煙所。
ある日そこで奇抜な女凛子に話し掛けられ仲良くなる。
凛子は尖ったファッ
ションに身を包み、ぶっ飛んだ行動を周囲に見せつつも、何処か柔らかく魅力的で、取り巻く全ての者の目を奪った。
それは壱哉も例外でなく、順調だった二人の付き合いにも影響が出始め…。
心が離れ行く壱哉への焦りと、捨てられるかもしれない孤独感。
それでも凛子を嫌いになれない複雑な胸中。
そんな時、新たに木内という男が現れる。
木内は凛子の恋人だと名乗り、お互いの恋人を取り戻す為に協力を申し出てきたのだが━━━━━━━━━━━━━━━
郊外にある駅直結型ファッションビルで働く男女の物語。
自分の欲求のままに足を引っ張る者達と、それに引かれるままに傾く方へ転がり落ちる主人公。
孤独、自暴自棄、執着、嫉妬、独占欲、無責任、責任転嫁、快楽。
ダメ人間の見本市。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-17 00:00:00
141521文字
会話率:26%
僕は都内に住む十九歳の予備校生。色々と面倒くさい妹のカナミがいるだけで、至って平凡で退屈な日々を過ごしている。
ある七月の某日、渋谷で夜を明かした僕は、ネットカフェで『マルゴ』と名乗る不思議なCGのAIとチャットをした。
翌日もまた妹
の買い物に付き合って渋谷へ出た僕は、有名なファッションビル『105(マルゴー)』で衝撃的な出会いをすることになる。マルゴー五階に置かれていたマネキンの一体が、僕に語りかけてきたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-28 18:17:09
34502文字
会話率:50%