クラウス・フィツェックは、幼い頃、戦争で家族を失った。彼は、敵国の革命王、オーディン・マークスを憎んでいた。そして、オーディンの息子、エドゥアルドも。
そんなクラウスを、エドゥアルドは、仔犬のように慕ってくる。
オーディンの死後、宰相メト
フェッセルは、その血筋を、エドゥアルドで終らせようとしていた。
「お前は孕むことはあるまい、クラウス。エドゥアルド王子に、いろいろなことを教えてやるがいい。女を抱こうという気を、金輪際起こさせぬほど、いろいろなことを」
だがクラウスには、命懸けで彼を守護するゲシェンク(魔物)、ギルベルトがついていた。
◆読者様からのご指摘を受け、また、私自身も考えるところがあったので、11章を書き加え(導入部分は前の原稿からの流用です)、それ以前の章にも加筆訂正を施しました(2017年12月)。
◆欧州革命と王政復古の時代の物語です。下敷きにした史実はありますが、全く違う世界のお話です。
◆エブリスタ様に転載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-17 00:12:06
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会話率:30%