桐谷美奈子、三十三歳。
一歳児の母兼小児科医。かんなり周りに助けられながら、子育て中。
周囲の理解にも恵まれてるし、娘も可愛い。
しかし、最近とある悩みが。
「あのさあ…ダンナって、どうやって誘えばいいの?」
だって
、産後の性交可能時期は医学書に載ってるけど、ダンナをその気にさせる方法なんて、書いてない。
誰に聞けばいいんだ。
※「理性と感情の問題。」「感情論理。」の美奈子さん視点コバナシです。前ふたつをお読みいただいていないと、わかりません。「諸問題。」シリーズ全話既読の方は、よりお楽しみいただけるかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-02 12:06:24
12575文字
会話率:59%
百合草実花子、日本人に生まれて三十二年。
温泉と聞くとテンションが上がるし、温泉旅行なんて言われたらウキウキする。
ネットで効能調べちゃったり、ガイドブック買って近くの観光スポットや名物チェックしちゃったり。
だがな。
「部屋にも
露天風呂ついてるんだって! 浴衣も好きなデザイン選べるんだぞー」
とんでもない美形が「下心しかない!」と顔面に大書きして、温泉行こうと誘ってくるこの状況。
素直に喜べるわけがない。
「需要と供給の問題。」「需要過多。」の続編というかコバナシです。流れたはずの温泉ネタ。前ふたつをお読みいただいてからでないとわかりません。「主観と客観の問題。」もお読みいただくと、更にわかりやすいかと。残念夫婦が相変わらずイチャイチャしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-06 20:49:03
68943文字
会話率:54%