この物語はストロングゼロなどを代表とする高い度数の缶チューハイとオナニー(自慰行為)の共通点、関連性を述べている。それは一人で、だれにも迷惑をかけず、手っ取り早く、比較的少ない費用で快楽を得られて幸せな気分になれるということだ。そしてこれら
の短期的に一人で幸せになれる方法を生涯にわたって続けていくと、なぜか不幸に陥ってしまう。この現象について未久という一人の女性の一日をサンプルとして解明しようというのが、この短編小説の目的である。以下は筆者の小説執筆におけるスタンスだ。
僕の話は緻密な心理描写、人物描写で読者を魅了しようという類のものではない。僕には技巧やユーモアで読者を感心させてやろうなんて野心はない。様々な感情を細やかに描写したり、キャラクターを描き出したりする才能を売り物にしている作家もいるが、僕をそのひとりに数える人はいないだろう。そうした現実味のあるディテールの積み重ねは、様々な作中人物をかき分けることと看破されているが、僕にはそれがいつも、こういっては何だが、全くくだらないことに思える。・・・それに僕は人間に疎い。僕の狙いは、より哲学的なところにある。その狙いを達成するためには逆に無駄をそぎ落とさなくてはならない。簡素にしなくてはならない。たくさんのディテールを一つ一つ破壊していかなくてはならない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-28 22:00:00
4972文字
会話率:21%
学園祭のミスターコンテスト、出演したら見にきてくれるかな。起こされたりシリーズSS★森谷×七尾
ストロングゼロ信者の作者がおくる、ハートフルな短編です(適当)
2018年1月にいただいたテーマ「森谷がハッピー」
文字通り、森谷がとてもハッ
ピーでえす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 00:53:21
4172文字
会話率:44%
自宅にて自営業で稼ぎ、小市民している俺。
でも、春には人生で最大級の楽しみがある。それは、大阪城の西の丸庭園で一人花見をすること。大阪人はケチだから入園料の二百円を取られるだけで西の丸庭園に入園しない。
だから、平日ならば、東京ドーム
よりもうんと広い敷地に数名の来園客しかいない。気分はまさに豊臣秀吉、関白殿下気分だ。そして、今年も桜が満開になった。そこで、俺は、例年通り大阪城まで歩いて行くことにした。なあに、俺の足なら五十分とかで到着するはずだ。
ところが、道中で遭遇する数々のトラップで五時間以上たっても行き着けない。ああ、「大阪城まで歩いて行こうと思っただけなのに」、俺は、いったい、どれだけ運が悪いんだよ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-16 17:39:49
18698文字
会話率:12%