次世代IT界の主役と目されるマイクロチップ・ウェアラブル端末。各企業はその開発にしのぎを削っていた。様々な機能を持つチップを体内に埋め込む技術は既に多くの先端層に受け入れられつつある。しかし中には、サブリミナル効果を利用して人心を誘導しロボ
ット化を狙う悪意あるチップも存在した。
そんなある日、ある企業が特異な寄生虫を発見する。未知の能力を使って離れた個体間で交信を行っている寄生虫。しかもそれの交信能力と情報量は人の想像をはるかに超えるレベルであった。遺伝子組み換えによって寄生虫をコントロールする技術を手に入れた企業は、マイクロチップの代わりにそれを多くの人々の体内に寄生させ、彼らを操って市場を一手に掌握しようと考える。
かくして大規模な脳内寄生虫パンデミックが始まった。しかし流行がある規模を超えた時、その寄生虫は突然凶暴化。帰省した宿主の脳組織を変容させ、やがては全く違う存在に変えてしまうのだった。
寄生虫『紅蜘蛛』はシンギュラリティの到来を加速させ、人類は後戻り恐怖に突入する。
この物語はそんな寄生虫を広めようと躍起になる企業とそれを駆除しようと躍起になる者たちの攻防を描いています。
★この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-28 15:06:26
109530文字
会話率:26%
幸恵から手渡された一枚のDVD。それをコマ送りで観ると、とんでもない画像が挿入されていた。
最終更新:2009-12-22 22:52:24
2565文字
会話率:19%