誰かに必要とされたい。そうでなければ生きている意味がない。
父親に虐待され、母親には持て余すように扱われて育った澪(れい)は生まれてきた理由を求めていた。人の役にたてば必要とされるのか。誰かを救える人になればよくやったと褒めてもらえるの
か。何も分からないけれどひとりは寂しい。
誰にも言えない空虚な思いを心の奥に隠し、日々生活する澪だが1人の男との出会いにより変わらない毎日が崩壊していく。その崩壊の先に待ち受けているのは平穏か、それとも…………。
御曹司社長 ✕ 薄幸美人折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-31 23:43:37
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会話率:37%