六濃海斗は探索者学園の落ちこぼれ。
ダンジョンからの持ち帰り品、TPの高さを成績としたカースト社会で最底辺のFクラスに居残り続けて学園生活を送っている。
Fクラスは“才能無覚醒”クラス。
成績が評価されるのはA〜Eまで。
Fはあくまでも探
索者の原石として扱われ、時にはイジメの捌け口のように扱われている。そんなFクラスに在籍する事から無能の六濃君と呼ばれていた海斗だが……TPの過去最高額を更新し続けている。
学年どころか、全校生。下手をすれば全国の支部を統括してもトップだ。
何故ならば海斗はとっくに才能を覚醒させていた。
ではなぜ無能クラスに居座り続けるのか?
海斗がこの学園にやってきた目的を果たす為である。
妹の治療費を稼ぐ為『一億』と言う治療費の他に、強欲な親戚から逃れる為の拠点の確保、退院後の妹の生活を安定させる為の収入。
これを学園在籍中に稼ぎ切るつもりでいた。
しかしFクラスのトリックに気付けずに、今日も雀の涙のようなTP換算値を手にして教室に戻った。
うまくいかない現実に当てつけるようにゲームセンターで現実同様のシミュレーション機“ダンジョンエクスプローラー”で鬱憤を晴らすと、そこには海斗が知ってるTP換算値とあまりにも桁の違うスコアが示されていて……
バグったか? 怖くなって逃げ出した海斗だったが。
このスコアを皮切りに学園内にヤバい奴がいると言う噂がまことしやかに流される。
一年首席の少女、御堂凛華。彼女との邂逅が六濃海斗の負けっぱなしの運命を大きく変える──
えっち要素に辿り着くまで相当かかります。
※予約投稿前に作者が入院してしまい、物理的に予約が途切れてしまいました。1/31より再度投稿していこうと思います。
※カクヨムさんに改稿版の【暴食の章】がございます。エロ要素を排除してる為、こっちとは方向性が違いますが58話までは一緒。
なろう版は無いです。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-16 19:00:00
259067文字
会話率:38%