〈帝国〉陸軍、ヴィルヘルム・フォン・ルントシュテット少尉は矯正収容所の勤務中、井戸に落ちてその消息を絶った。
だって誰か押してきたんだもん______
不満そうにそう呟くヴィルヘルムの目の前に広がっていたのは
美しい自然と人々、そして
もろもろ魔法が発達している世界『ツィトローネンラント』であった。
氷魔術はもちろん、空間魔法や視界強化魔術を使うヴィルヘルムにとってあまり痛手では無かったが、問題はこの世界の人口の半分以上を占める狂気的な存在______
"淫魔"の存在があったのだ!
悲しきかな、猫人であるがゆえにあざとい猫耳と尻尾を有するヴィルヘルムは彼女たちの格好のエサであったのである。
身を守るためには容赦なく。
ナイフを突き、サーベルで切り、バールやツルハシでトドメを刺せ!
銃を乱射し、奴らに銃剣を叩きつけてやれ!
帰る方法はまだわからないが、
生かしも殺しもすればいつかは出られるだろう。
全ては最愛の友、上官、家族、そして幼馴染のために……
さぁ……Vorwärts!
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この作品は『お腹いっぱいの鮮やかな海』の、語りたいけれども語ることができなかった世界のお話です。向こうもこのお話に追いつくよう書いていくので、よろしくお願いします!
原題「甘い甘いビターチョコレート」
現在、設定や展開の推敲中でこの速度が停滞していますが、どうかご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 09:00:00
413930文字
会話率:32%
あの世、について、どのような印象がこの世に蔓延しているのだろうか。
亡霊の住処?、妖怪の温床?、永遠に真っ暗な、暑きも寒きもわからぬ一室?。
答えは……全て、正解だ。
あの世は、現世とほとんど変わりのない世界。
平和もあれば、戦争も
ある。
____《地獄・魔法・異形》があることを除けば、であるが
現世の日本に当たる、大皇陽帝国はこの世界でトップテンに入る魔法技術大国であった。
友好国であるドイツ、フランス、ロシアとの貿易、観光業や外交は滞りなく行われており、少しだけ仲の悪かったアジア社会主義連合との関係は、13年ほど前の権益問題をあとに改善の糸口が双方見えてきている。
海外は良い。だが、国内は不安に満ちていた。
全体主義的で、現首相伊東康二は、熱心な閻魔王支持者で独裁者を良君とするタチの男であったのだ。
国民の生活はかなりの監視社会ではあるが、共産主義者でない限り特に何もない。
だが、嫌なことは日々募っていくものだ
『やだぁぁぁぁ!!』
『やだァァァァ!!』
高性能ーハイ・スペックーな帝国……に、"飼われた2匹の猫"は、金切り声を上げていく。
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どうも!、タチカ・ヴァルコフです!。
元作である『ハイスペック我が帝国』があまりにも中身がなかったので、いっそのこと、主人公である青瀬が出生する前の、すなわち大皇陽帝国について描いていこうとなりました!
それではよろしくお願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 17:49:18
9620文字
会話率:35%
南の島の軍事基地。銃剣をかつぐ狼の獣人、美しい灰色の毛並みの山城甲雪は軍人として海から這い上がって来る害獣から人類を守る戦いに身を投じていた。だが十年来の戦友である大きな黒褐色の獅子や、部下たちと送る明るくも危険な日々は、ある金色の獅子との
海の上での出会いをきっかけに大きく変わってゆく。
戦う者、その影で壊れゆく者。人類が生き延びるための悪と正義。
甲雪がその身に抱える事となる選択と未来のお話。
途中、視点や主人公が代わりますが全体としては真面目な軍人狼が総受主人公となります。
※鬱要素、胸糞展開を含みます。
※戦闘、流血、グロテスクな表現があります。
※登場人物が死にます。
※バッドエンドではありませんが幸福だけの結末は恐らくありません。
※種族特性による男性の妊娠、出産の表現があります。
※カップリングが入り乱れます。リバは無いと思います。
※凌辱表現があるかもしれません。異種姦があるかもしれません。
苦手な方は閲覧回避をお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-16 21:03:09
117831文字
会話率:48%