「男の人って、色んな場所で喜ぶんだね。
男爵様が仰ってたこと……本当だったんだ」
親方の残した借金は金貨にして七千枚。
まだ年若いフィオにその価値はなく、ついに幼妻のユミナを男爵邸へと送り出さなくてはいけなくなる。
千日妻と呼ばれる旧い
しきたり。
与えられた四ヶ月の猶予。
貴族の妻女として子供を産む務め。
安息日に再会するたび、ユミナの身体はすこしずつほころんでいき、笑顔には影が差していった。
「わたし……変わるのが怖いの」
これからフィオは何度だって試される。それは喪失を怖れ、愛を試した報いなのだから。
※アナザーエンド・アナザールートは下記の二点にご留意ください。
○あくまでも本編とは別のルートであり、本編後のエピソードではありません
○本編の読後感を大切にされたい方は閲覧を回避してください
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 20:32:43
203371文字
会話率:45%
「いや……ひどいこと、しないで……」
「大丈夫。貴方なら耐えられるさ」
高波にさらわれたネフィは、人間ではない『なにか』に命を救われた
白い人と呼ばれる遠来の異邦人に許嫁のネフィを救われたクレオ
彼と言葉を交わすうち、異質さのなかにある妙
な人間臭さに好感を抱くようになる
だが、その時ネフィの身体では後戻りできぬ変化がはじまっていた
抑えられぬ渇き
純潔にあこがれる乙女の想い
人の姿を失っていく苦しみ
いつまでも一緒にいたいという願い
遺骸の埋葬を生業とし、夫婦交換のしきたりを固持する村で育んだ恋心
そのすべてを失ったネフィは、肉の壁に身体を捧げる
※あらすじ
硝石を蓄えるために領主の命令で亡骸を集めて回る、埋葬人の村に生まれたクレオ。
若長として次代の村を担う責務を負わされた青年だが、しかし普段の生活には当たり前の喜びと幸せがあった。
許嫁のネフィは、献身的にクレオを支えてくれる。
親友のトーアは、その泰然とした態度でクレオの範となってくれる。
他の村人達もまた、生硬で不器用なクレオを暖かい目で見守ってくれていた。
しかし、そんな幸せは突然の事故によって流れを変えてしまう。
ネフィが波にさらわれ、まる一昼夜行方不明になったのだ。
そうして、海の彼方からの異邦人に救われたネフィは、その後なぜか喉の渇きを訴えるようになった。
クレオは、ネフィの身体に生じたそういった異変を甘く見ていた。
目を離した隙に、所用でどこかへ出かけているあいだに、ネフィは異邦人の元を訪ねて異変をどうにか解決しようとしていたのだ。
異変が村人に発覚すれば、クレオとともには暮らせなくなる。
ネフィはそうやって道を踏み外していった。
やがて平穏を守り続けてきた生活は破綻を迎え、ネフィは異邦人の「つがい」として、肉の壁に身体を捧げてしまう。
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※本作は寝取られをメインテーマとしています
※本作中の表現によって差別を容認したり助長したりする意図はございません
あらかじめご了承ください。
---------------------------------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-25 20:10:48
254652文字
会話率:34%