ノウミこと森谷野優珠は、つい先日まで普通の会社員だった。
ある日部屋で倒れ、気が付いた時には、周りがガラス越しのように見えるようになっていた。物や人にさわろうとしてもさわれず、体がすり抜けてしまう。
――うん、これは死んだんだな。ゆうれい
になったってことだな。
謎なのは異世界らしいということだ。
なんで異世界でゆうれい? 考えてもわからないから「まぁそういうこともあるか~」と軽く流すことにした。
ここは王国軍・南方防衛砦。いかつくも麗しい筋肉男子たちの園。
考えるのをやめた後に残されたのは、ただただ筋肉ショーを楽しむだけの簡単なゆうれいのお仕事というやつであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 02:29:58
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会話率:31%
ぼくの家の近くのバス停は、一人でまってると”耳ベロ”に耳をなめられるらしい。友だちはなめられて気持ち悪かったっていうけど、そんなのどうせ気のせいか、ゆうれいのせいだ。でもぼくがいってみたら、ニコニコしたお姉さんが出てきて……。
最終更新:2020-03-20 10:06:05
4546文字
会話率:67%