ふと気がついたら、異界に迷い込んでいた。
そこは精霊の力に満ちていた。魔法のようで魔法じゃない精霊術もある。
そこの月は知らない形になる。円と三日月以外の選択肢もあるのかと感心した。
そこには人外さんたちもいた。ケモは正義だと思う。
多分こ
こにはまだ見ぬ幻想生物がいることだろう。竜とか三つ首の犬とか不定形粘性生命体とか。心が滾る。
なんということだ。異界、楽しい。
なんの前触れもなく異界に紛れ込んだわたしは、個人の趣味と性癖を全開にしてひたすらファンタジーな世界を堪能する。
ついでに美青年を餌付けしたり。精霊術を習ってみたり。異形に懐かれてみたり。
さあ、これはわたしが異界で紡ぐ、物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-08 23:00:59
50558文字
会話率:31%