物心ついた時から前世の記憶のあるアシュフォード・ネルベルク。
彼はベルネ王国の公爵家当主でありながらBL小説の主人公を大金で買い、その癖「愛するつもりはない」などと言っちゃう、主人公と運命の恋人を引き合せる舞台装置な『悪役公爵』であった。
「断罪は嫌だ!穏便に退場したい!悪役向いてない!」内心泣き言を零しながら主人公との初夜を迎えた彼は……。
美形一族に平凡日本人顔で生まれてしまい、ついでに価値観も倫理観も前世に引っ張られ、割と地獄な生い立ちのアシュフォードは、自分の花嫁である主人公とその運命の恋人である甥を救うために奔走し、物語の強制力に斜め上の方向で翻弄されるのであった。
悪役公爵のキャラ設定もゆるゆるですが、ファンタジー貴族世界そのものがゆるゆるです!おおらかな気持ちでお楽しみください。
※主人公が過去虐待を受けている表現がうっすらとあるので苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 09:11:42
10911文字
会話率:11%