敵国との戦が終わり、ようやく勝利した。その宴の中、上位風使いの魔術師――『風の天位』であるアデリシアは一人荷物をまとめて部屋を出る。
彼女の所属する魔術騎士団の団長に密かに思いを寄せていたが、彼に結婚話があると聞き、アデリシアは絶望する。
――そうだ、この国を出よう。
かくして、アデリシアは騎士団を、この国を出奔することを決意する。
恨まれてもいい。憎まれてもいい。裏切者と呼ばれても、彼の心に残ることが出来るならば。
なろうで連載のR18版です。
なろうを休止してこちらを完結しました。
完結したのですが、おまけ話を載せました。
※誤字報告ありがとうございました。訂正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 00:01:50
385492文字
会話率:38%