イヴァンは妖精のような輝かしい容姿をしているが、めんどくさがりで、神経質で、性格の悪い、いわゆる〝いやなやつ〟である。
彼は名門貴族である上、国のなかでも際立って資産があるため、どんなわがままな行ないもゆるされる立場であった。
当然、性格を
直そうと思ったことなどみじんもない。皆、自分に従って当然だと思っている。
そんな鼻持ちならないイヴァンだが、ある日、皇帝アルフレードから無理難題を押しつけられてがく然とする。
そして、彼の〝災厄な日々〟がはじまった。
★タイトルがまったく思いつかないので仮でつけています。妖精といってもファンタジーではないのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-11 09:58:14
30904文字
会話率:40%