15のときに足を踏み入れた冒険者稼業もいまや十年目に突入した。
なのにいまだ四級で足踏みしているうだつの上がらない冒険者のユウキは、そんなある日、怪しげな露天商にこれまた怪しげな鉢植えを勧められた。
その鉢植えは"ホレホレ&quo
t;の木という聞いたこともない品種で、丹念に世話すれば"ホレホレの実"というこれまた聞いたことのない実をつける超希少種だという。
なぜ超希少種なのか。
それはホレホレの実を異性に食べさせれば、どんな相手だろうとホレさせることができるからだ。
人並みに女性に興味はあるが、重度の対女性恐怖症のユウキは年齢=彼女いない歴の童貞である。
正直眉唾な話だが、その実の力を借りれば対女性恐怖症も治るかもしれない。
ユウキは一か八か騙されたと思って、有り金はたいて購入することにした。
そうして毎日丹念に世話し続けてひと月も経った頃、真っ赤な実をひとつつけた。
これはホレホレの木との出会いで人生が変わる最弱男のハーレム物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-26 19:00:00
53323文字
会話率:37%