第一部:
軍娼として散々使い果たされ、今こそ命を終えようとするマリア。
そこに、本来ならば極寒の戦場に居る筈のない、絵画から抜け出したかのような美少年が現れる。
彼は何の因果かマリアを気に入り、彼女の命を救い、一緒に連れて行きたいのだという
。
「お姉さん、今から僕と賭けをしよう」
そうして、軍娼と少年の、互いの自由をチップにした『不幸自慢』が始まった……。
第二部:
形だけの病死を装い、自由の身になったルイの回想録。
自称「反抗期だった」、世界一高貴な孤児が新たな身分を得るまで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-06 21:00:00
67647文字
会話率:24%