「四十八手――それは、男の悦びを極めた、淫と技の秘伝書。」
されど、この花魁には通じぬ。
抱かれる女ではない。
欲を受けて、見極め、そして折る。
欲望を語り、愛を斬り捨て、体で教える――
それが、伝説の花魁・無名の五十夜。
一夜ごとに
現れる異形の男たち。
彼らが繰り出す淫技・艶技を、花魁はただ静かに受け流す。
「その手、もう見たわ。」
教室に集う若き遊女たちに語られるは、肉体と言葉の記憶譚。
これは、愛を知らぬ女が、全ての技を受け、
全ての男を敗北に導くまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 20:00:00
11475文字
会話率:19%
引っ越し初日の午後、障子越しに訪ねてきたのは──
小柄でちょっと強引な、僕の大家さんだった。
「寂しくなったら……ね、こういうのも、アリでしょ?」
木造の六畳間、静かに鳴る床の音。
湿った髪の香りと、肌に滲む体温。
秋の光が滲む中、
僕
と彼女は、名前を交わす代わりに、音と触れ合いを重ねていく──
ゆっくりと、でも確かに。
主導権が交差する「その一瞬」を描いた、
五感密度型・反転えっち短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:30:00
19134文字
会話率:22%
死を覚悟して飛び込んだ先は異世界へと続き、気がつけば、かつて恋したあの人の腕の中だった。
「お前でいいや。責任取れよ」
鬼の長であった彼の婚礼の最中に飛び込んでしまった瑠璃はそのまま彼の花嫁にされてしまう。再会したのも束の間、すぐに甘い初夜
を迎えることになり……。
#和風ファンタジー #ハッピーエンド #異種恋愛 #姫初め2025
【登場人物】
瑠璃-るり(主人公)
良家のお嬢様。幼い頃に出会った琥珀が初恋。
山賊に襲われて自害を試みたが、思わぬかたちで琥珀と再会する。
琥珀-こはく
鬼一族の長。過去に瀕死の状態で倒れていた時、幼い頃の瑠璃に助けられた。瑠璃を花嫁にしてしまう。
黒耀-こくよう
美しい女の鬼。琥珀の許嫁。身分の高い家同士が決めたものの、琥珀を慕っている。瑠璃を陥れようとする。
柘榴-ざくろ
琥珀の腹心の部下。武術に長けている。琥珀の命令は何でも従う。黒耀の幼馴染み。
幸彦-ゆきひこ
瑠璃の許嫁。
蛍-ほたる
瑠璃の腹違いの妹折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 07:18:50
46370文字
会話率:39%