四方を砂漠に囲まれた都市国家、テル・エル・マハリの領域外に仮7区と呼ばれる廃墟がある。若年者ばかりが住むその廃墟に、姉と妹の三人で暮らす17歳のイール。12年前の「落日の政変」により家族と共に国を追われた彼だが、信頼できる仲間たちに囲まれ、
貧しいながらも充実した日々を過ごしていた。しかし、その平和な日常は「豊穣の角の祭り」の日を境に徐々に崩壊へと向かい始める。やがて、彼は執政官であった父の遺したナイフを手に、自らの意思で戦うことを選び取る。――己の進むべき道を模索する、少年たちの物語。※登場人物は全員普通の人間です。いわゆるファンタジー小説とは異なりますのでご注意ください。キーワードに近親相姦とありますが、恋愛やエロがメインではないので、背徳感的なものは皆無です。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-12 22:03:43
298591文字
会話率:29%
第一話 金髪の青年技師ジョルジュは捕虜となり、砂漠の中の淫猥な城に買われて屈辱の夜を強いられて……
第二話 黒髪の美青年と期限付きの契約をした写真科の学生ジョルジュ。待っていたのは甘い服従でなく……
第三話 「アルジェの城」のザヴィ
を魅入らせた一枚の写真。縛られて膝をつかされた、巻き毛のジョルジュ。
第四話 ぼくは色情狂だから、犬になったんだよね? お前が犬になるんなら、俺も犬がいいな。種が違うとやりにくいからな。そう言ってザヴィはにやりとした。
はるかなる昔に出版された、淫猥なる嗜虐の物語。
その物語は少ずつ形を変えながら今も息づき、呪縛している……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-06-13 07:20:11
97390文字
会話率:55%