初めての行為にまるで知っていたかのような実感を伴う。
効用関数をご存知だろうか。
炎天下、汗を流してようやく飲む水を想像してみるといい。乾いた喉を、干からびた体を潤す最初の一口を。
最高だ。想像もつかない多幸感。言葉だけでは表現しがた
いものだろう。
・・・だけど、それだけだ。続く二口目では、最初の感動は抱けない。むしろ、続ける度に高揚感が増すどころか、徐々に薄れてさえいく。
では、どうだろうか。
未体験を先刻行ったことのように思い出す場合。
既知ではなく未知。間違いなく初体験。にも関わらず覚えている。忘れていた? 勘違い? いや違うはず。そんなものはただの既知感だと。
未来予知とは意味が違う。明日が見える訳でもなく、一秒先だってわかりはしない。だけど、その時点における思考や感情すらも、後から経験していたと気づく。
その繰り返しの印象に感動、高揚、絶頂は薄れていく。
まるで一秒先の世界をリプレイしているような妄想の類だ。
だけど、考えてみてほしい。人生がそれで満たされているとしたら?
何一つ初めてがない。
空虚で、欺瞞で、何が本当で、何が嘘なのか。
他人なんて当然信じられない。友人や家族、そして自分すらも。
ここが現実でなく、今いる自分は別の誰かで、過去の記憶は誰かの空想で、未来の理想は本当に自分が望んだものだったのか?
こんな風に考える。たったそれだけで世界が色褪せて見える。
では君に訊ねたい。
そんな世界で果たして本当に,生きている,と云えるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2014-09-06 02:20:53
619文字
会話率:0%
高校二年生の春。
僕。塔(あららぎ)当麻(とうま)はいわゆるエロゲーというものに熱中していた。
ある日、一通のメールが携帯電話に届いた。
差出人は『ラビ』。
題名は『ゲームみたいな人生をしてみませんか?』
僕は『はい』と返事した。
その日か
ら、僕の生活はだんだんと変貌していった。
だが、ラビのメールに答えた者は他にもいたみたいで……
僕の日常はいったいどうなるんだ?
現在休止中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-03 04:03:34
3705文字
会話率:39%
獅子神勇太、高校1年生。趣味、ヒーロー。
魔族に侵略される世界で、魔力保持者として戦うある少年の記録。
※ヒーロークライシスTRPGセッションリプレイです。メタ要素を排除して小説に再構成しています。
※pixivにも投稿しています。
最終更新:2014-05-13 23:05:36
94591文字
会話率:31%
ガープス百鬼夜翔のリプレイ小説。
堕天使アザゼルの現世での姿はフランという名のエステシシャンの女装家。
美しい容姿の彼には、7匹の蛇たちが従っていた。
曾祖父である天狐の千住(友人PC/現在は女子中学生に化けている)がフラフラになって訪れた
ことにより、平凡(?)だった蛇たちの生活に厄介事が降りかかってきた。
8月期のリプレイ+α(αの方が大きいですがw)
参加PC
フラン(自キャラ)
カエデ(戦乙女・友人PC)
注意)内輪ネタです。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-06-08 21:05:47
47634文字
会話率:36%